てんせいじんごっこ.blog

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150cc 200cc 250cc 中型スーパーカブが欲しい

高速道路も走行出来る中型のスーパーカブって、なんで無いんだろう?honda super cub 200

 スクーターじゃ物足りない。かと言って、クラッチ付きのスポーツバイクって程でもない。近所のスーパーへ買い出しに行ったり、日帰りのショートツーリングにも使える。カジュアルに乗りこなせて荷物を沢山積んでも様になる。耐久性が高くメンテナンスも楽で燃費もいい。そんな軽2輪のカブが欲しいと思う。

 例えば、神奈川県の湘南に暮らしていて、ルアーやフライフィッシングが趣味だとしよう。目的地の地磯や渓流に行くまでは車の方が楽だが、現地に到着してからの機動力は圧倒的にバイクの方が高い。伊豆や箱根に丹沢とか、少し足を伸ばして河口湖や山中湖にも行ってみたい。そんな時、125ccの原付二種では、西湘バイパスや真鶴ブルーラインの他に、芦ノ湖周辺のターンパイクやスカイラインは、自動車専用道路なので利用出来ない。こんな時に、車検がいらない中型バイクの軽2輪が欲しくなる。

 僕が考える中型カブ的カテゴリーのバイクは、過去になかった訳ではない。例えば、ホンダのフリーウェイ250・ヤマハのAG200・スズキのSW-1みたいなタイプ。フリーウェイはコンパクトでパワフルな250ccスクーターとして是非復活して欲しいモデルだが、悪路での走破性には期待出来ないし、コケたらカウルが割れてしまう。これはSW-1も同じ。AG200は大型キャリア付の実用的なオフローダーだが、カブと呼べるスタイルではないし、原付二種の代わりとして乗るのには大き過ぎる。

bikes.jpg

っとまぁ、グダグダと不平を垂れながらスペースを埋めようとしている訳ですが、単刀直入に申し上げれば、要はCT110をストロークアップしたCT150なんてのを出して欲しいんですよ。

honda ct110

 バックボーンにタンクを載せたタイプのバイクは、延髄蹴りの様に脚を後ろに廻してバイクに跨るが、後部に大きな荷物を積んでしまうと、器用に膝を曲げて乗り込まなければいけなくなる。しかし、CT110はリアキャリアに大きな箱を積んでも楽に乗降出来るのが最大の特徴だ。モトクロスやトライアルの様なタイプに比べれば悪路での走破性は劣るが、荷物を沢山積んだ状態ではCT110の方が圧倒的に有利な場合がある。林道などを走る場合、別に競技をしている訳ではないので、両足をベタベタと地に付けても減点される事などない。例えば、バイクがぬかるみに嵌ってしまった時などは、クラッチレバーのないCT110なら片手でバイクを支えながら脱出出来る。前輪が砂地に埋もれてしまっても両足で支える事が出来るし、瞬時に側面へ飛び降りて転倒を回避出来たりもする。足つき性の良いこのバイクは、そんな状況から抜け出すのが容易なのだ。CT110にはそういった実用性に富んだ特徴があるので、オーストラリアやニュージーランドのド田舎で羊を追いかけたり郵便配達に使われて来た訳だ。

 でもって、いつの間にやらホンダがCT110の新型を出していた。その名も、クロスカブ CC110

honda cc110

 うぅ~ん・・・、カッコ悪い。これは乗りたくない。ホンダはカブも四角くしちゃうし、どーゆーセンスしてんだろ。フロントのウィンカーとテールのデザインとか一致してないし、嫌だな、こーゆーの。でも、タイヤとか太くなってるし、インジェクションだから調子は良さそうだ。でも、中華のパクリバイクが出たら、そっちに惹かれるかな。問題は品質だけど、そこさえクリアしちゃえば売れるだろうな。しかも、中華エンジンにはCT110にそのまま載る140ccエンジンがあるらしいから、作っちゃおうかな、CT140!!



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ヤマハ グランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 2

 前回のグランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 1では『加速の谷』、つまり、排ガス規制に対応した5FA2型以降の再加速の悪さを改善するために、デチューンされたプライマリー側のプーリーをコンプリートキットで改善する方法について話をした。今回は、キャブレター周辺について話していこうと思っているのですが、前回に引き続き、グランドアクシスを改造することなく快適に走らせる方法について語っていきます。加速の谷対策第2弾のキーワードは、『エアスクリュー』です。

g-axis-2.jpg

 「改造することなく」と言いながら、前回は純正のプーリーをキタコのパワードライブKIT type Ⅲに交換しているのだが、これは「改造」ではなく、「改善」の範疇にあると思ってもらいたい。なにせ、5FA2型以降のグランドアクシスは排ガス規制に適応するため、マフラーに触媒を付けたり、キャブレターのメインジェット・プライマリージェットの番号を下げたり、燃焼室の圧縮比を下げて排気ポートまでも絞っているのだ。とは言っても、白い煙を巻き上げながらオイルを飛び散らせないクリーンな2ストロークというのも良いもので、このフルノーマルの良さを活かしつつ、グランドアクシスを快速スクーターに仕上げたい

 グランドアクシスを改造しようとすれば、いくらでも改造できる社外パーツが市場には溢れている。日本のメーカーはおろか、生産工場があった台湾製のものまで輸入されている。改造となれば先ずはマフラー交換が定番だが、ご存じの方も居るように、マフラーだけ交換してもスクーターは速くならない。マフラーを社外品のスポーツタイプに交換した場合、キャブレターのセッティングをマフラーに合うよう変更するのが基本だ。そして、社外品のスポーツマフラーは5FA2型以降の二次触媒に対応していない物が殆んどなので、それらに交換してしまうと白い煙を吐き出すことになる。社外品のスポーツマフラーやチャンバーは排気の抜けが良い物が基本だが、マフラーの排圧が下がると中低速のトルクが不足する。そればかりか、燃調が狂ってエンジンを壊してしまうことになりかねない。燃調を狂わせると言えば、エアクリーナーのフィルター(エレメント)にも同じことが言える。吸気抵抗が少ない社外フィルターを付けると混合気が薄くなり、熱ダレやパワーダウンの原因になってしまうのだ。しかし、社外メーカーが「ノーマルと交換すればパワーアップする」的なキャッチコピーを謳うので、勘違いしたユーザーが後を絶たない。強化クラッチ・強化ベルト・強化スプリングなど、強化する必要の無いノーマルボアのグランドアクシスにそれらの強化パーツを組んでしまうと、駆動系のバランスが崩れて遅くなってしまうどころか、強化された部分の負担が他の部品に悪影響を及ぼし、パーツの寿命を極端に縮ませてしまうだろう。グランドアクシスを改造して楽しんでいる人達のブログなどを覗くと、「A社のウェイトローラーは長持ちしない」とか、「B社の強化ベルトは寿命が短い」と言った内容を目にするが、これらはバランスを崩した駆動系のチューニング(と言うより壊しているだけなんだけど)から受けた負担が現れている証拠なのだ。厳密なことを言えば、僕がオススメするキタコのパワードライブKIT type Ⅲも、それに合った特性のトルクカムと一緒に換えた方がより一層良いだろう。しかし、キタコのプーリーはプライマリー側だけ交換しても良い結果が出るように設計されていると思う。キタコ製のトルクカムは、Aタイプ・Bタイプ・Cタイプと三種類の角度を持った溝があり、街乗りに最適とされたAタイプの溝がノーマルボアに合うように設計されている筈だ。僕は今乗っているグランドアクシスのトルクカムが傷んで来た頃に、それを試してみようと考えている。そして、この「傷んだ時・壊れた時」こそが、これから話す大事な要点になる。

 グランドアクシスは絶版車なので、これから入手する人は中古を購入することになるだろう。中古を購入するのであれば言うまでもなく、程度の良い物を買った方が良いに決まっている。マフラーが社外のスポーツタイプに交換されていたりするものは、後になって高い買い物をした結果に繋がることが多いので避けた方が賢明だろう。そういった類の車両は、前のオーナーが弄り倒して調子を悪くし、挙句の果てに見捨てられた可哀想な物が少なくない。中古を買うなら、きちんとメンテナンスされた物を求めた方が良い。誰もが知る当たり前のようなことを言うようだが、滅多に故障すること無く便利に使える国産スクーターに、充分なメンテナンスを施すユーザーは非常に少ないと考えた方が正解だろう。それは、これから中古を購入する人に限らず、グランドアクシスを既に所有している人にも言える。自分好みに改造するのは自由だが、充分なメンテナンスも満足にできない人は、改造なんかしない方が良い。と言うのも、グランドアクシスに感じる「加速の谷」や「再加速の悪さ」の原因は、吸気系のメンテナンス不足が原因であることが多いのだ。そう言われて、いきなりキャブレターを外してはいけない。先ずやるべきことは、エアクリーナーの清掃だ。基本中の基本とも言えることだが、その基本を我々素人は疎かにしがちなのである。エアクリーナーのメンテナンスならフィルターの清掃や交換が第一と考えるが、その前に注意して欲しいのがフィルターが収まっているボックスのオイルドレーンです。

axis_air_box.jpg

 ネットに丁度いい画像が転がっていたので拝借しましたが、これはエアクリーナーのボックスを裏から見たところ。矢印で指した場所にあるのがオイルドレーンです。排ガスをエアクリーナーに戻して再燃焼させる時に、結露したオイルがここに溜まるようになっています。この出口が塞がれたホースは、すぐに汚れて黒くなってしまうので、ちょっと見ただけではオイルが溜まっているのか確認できませんが、10,000kmくらい放っておくと、かなりの量のオイルが溜まってしまうので注意して下さい。エアクリーナーを清掃しても調子が良くならない場合、次に考えるべきことはプラグ交換でしょう。純正のスパークプラグは、普通に乗っていれば20,000kmくらいは平気です。ですが、その性能は5,000kmくらい使った頃から劣化するものと考えて構いません。イリジウムなどの高価なプラグを長期間使用するよりも、標準的なプラグをまめに交換する方が良いと僕は考えます。また、プラグの接点が汚れていたり、プラグ自体が緩んでいる場合もあります。そのような症状に気付かず、安易にキャブレターのオーバーホールをするのは、頭でっかちになっている証拠です。そして、グランドアクシスのようなキャブレターで混合気を作っているスクーター全般に言えるのが、オートチョークの故障です。ヤマハのオートチョークは、キャブレターの上部に付いた黒いシリンダー内にある油分に熱を加え、熱膨張した油分が専用のニードルを押すことで穴を閉ざす仕組みになっています。始動性が悪かったり混合気が濃い場合は、オートチョークが外れていたり、壊れてしまっている場合があるので点検して下さい。それと、古くなったバッテリーも始動性を悪くします。今のスクーターはCDI点火なので、バッテリーが弱っていてもエンジンは掛かりますが、オートチョークは電磁コイルで熱を加える仕組みになっています。ですから、電圧が足りないと、オートチョークがまともに機能しなくなってしまうんですね。

 エアクリーナー・スパークプラグ・オートチョーク・バッテリーなどを点検・清掃・交換しても症状が改善されなかったら、キャブレターのオーバーホールに踏み込んで良いでしょう。半年や一年間スクーターを放置していたら、腐ったガソリンが悪さをしていることでしょう。ですが、その前にもうひとつ確認して欲しい場所が有ります。それは、キャブレターのエアスクリューです。5FA2のキャブレターは、メインジェット・パイロットジェット共に、かなり薄めの設定になっています。僕のグランドアクシスは新車で購入したのですが、混合気が濃くなる真夏でも、スパークプラグが黒く被ったことが有りません。個体差も有るのでしょうが、仮にもし、フルノーマルで良く整備されたグランドアクシスのスパークプラグが真夏でも真っ白だったら、このエアスクリューを疑ってみて下さい。グランドアクシスのキャブレターのエアスクリューは、もの凄く分かりにくい所に隠れていますので説明しましょう。シートの下にある点検口を開けると、オイルタンクの上にキャブレターが見える筈です。

5FA2air-s.jpg
※ エアスクリューの調整は必ずエンジンが充分温まった状態で行なって下さい


 これまた拝借した画像で申し訳ないのですが、矢印の先にある黒い小さなゴムのキャップを外すと、その中にエアスクリューの小さなネジが隠れています。ゴムのキャップは押し込んであるだけなので、千枚通しなどの先端が鋭利な物を引っ掛けるか挿し込めば引き抜けます。先端が傷んでいないサイズの合ったプラスドライバーを慎重に差し込み、ネジの頭とドライバーが噛み合ったら、時計回りに1/4(90度)回します。エアスクリューは時計回りでスロー側の混合気が濃くなり、逆に回すと薄くなる仕組みになっています。非常に繊細な部分なので、正確に作業して下さい。時計回りに1/4回したら、アイドリングが少しだけ高くなる筈です。その時は、エアスクリューの左斜め上に見えるネジを時計逆回りに少しだけ捻って調節します。この状態で5〜10分くらい走行して様子を見て下さい。たったこれだけの作業で、アクセルのピックアップが良くなる筈です。ここでプラグを点検して、まだ行けるようだったら更に1/4捻ってテストして下さい。エアスクリューを乱暴に締め付けると、キャブレター内部の繊細な部品を傷付けてしまうので、くれぐれも慎重に作業しましょうね。

 エアスクリューを調節してスロー側の混合比が適切になったグランドアクシスは、低速から中速に至るスロットルの反応がすこぶる良くなり、加速の谷や再加速の悪さが劇的に改善します。グランドアクシスの欠点である加速の谷・再加速の悪さを改善したいのであれば、エアスクリューの調節は不可欠なのですが、そのことを紹介しているブログは皆無し等しく、改造・セッティング地獄に誘う情報が蔓延しているのを心苦しく思っています。スクーターを調子良く走らせる基本は、メンテナンスにあることを再認識して下さいね

ヤマハ グランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 1

 今更ではあるが、絶版車となったグランドアクシスについて語ろう。程度の良い中古を購入しようと考えている人や、ノーマルの良さを維持しながら、速く、キビキビと走りたい人などは、是非参考にして欲しい。ここでは、フルノーマルの耐久性と経済性を活かしつつ、グランドアクシスを快適に走らせるための改善方法について話していこうと思います。グランドアクシスや、その他のスクーターを弄り倒した経験のある方には平凡に感じる内容だと思いますが、ここで話す内容は、セッティングに頭を抱えるほどディープな改造記録には発展しませんので、予め御了承願います。

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 日本国内で正規に販売された2ストロークモデルの最後を飾ったのが『ヤマハ グランドアクシス』だ。排気量101ccの原付二種で、煩わしい二段階右折の必要がなく、二人乗りも出来るスタイリッシュなスクーターなのだが、厳しい排ガス規制に合わせるために、後期モデルはデチューンされている。つまり、本来持っているポテンシャルを殺されているのだ。50ccよりも一回り大きなフレームに合わせた前後12インチホイールによる安定性は好感触なのだが、軽い車体に載せた2ストロークエンジンによるパンチの効いた加速を期待すると、腹が立つほど後悔させられる。その出足の悪さは、2ストの原チャリに負けてしまうほど鈍臭い。しかし、諦めてはいけない。排ガス規制対策された後期モデルのグランドアクシスは、吸排気に改造を施すことなく、少ない投資で元気に走ってくれるのだ。

 グランドアクシスの形式番号は、初期モデルの5FA1に始まり、排ガス対策が施された5FA2以降のモデルがある。初期モデルはそのままでも良いかもしれないが、機械制御のオイルポンプは燃費が悪く、分離給油のオイルをガンガン消費してしまうデメリットがある。また、初期のモデルはフロントブレーキのディスクローターが小径なため、制動力に弱点を抱えている。グランドアクシスを購入するなら、電子制御となったオイルポンプと、径が大きくなった黒いディスクローターの後期モデルがオススメだ。上の写真にある車両は、ホイールがブラックになり、側面のロゴがステッカーになった最終モデルの5FA6だと思う。後期モデルは、ディープパープリッシュブルーメタリックA(新色/ブルー)・ミッドナイトシルバー(ガンメタ)・ニューパールホワイト(ホワイト)の3色がある。詳細に関しては、ヤマハのサイトを参考にして下さい。僕の乗っているモデルはここにあるタイプで、サイドのロゴとホイールの色が最終モデルと少し違っている。ひとつ加えておきたいのは、中期モデルと呼ばれているタイプのオイルポンプは電子制御に変更されているものの、オイルの消費は後期モデルに比べて多いので注意が必要な点がある。
http://www.yamaha-motor.co.jp/news/2006/03/07/ya100w.html

 マフラーに触媒が付いて、圧縮比は下げられて、メインジェットとスロージェットの番号も低くなった後期モデルのグランドアクシスではあるが、デチューンされた最大のウィークポイントは、「加速の谷」と呼ばれるクセにある。40km/h前後に現れる再加速の悪さをそう呼んでいるのだが、幹線道路の車線変更などではタイミングが合わずに、恐怖を感じることさえあるだろう。感覚的には、「1・2の3」の「3」で加速する感じで、このままでは峠などを気持ち良く流せない。市街地で常用するエリアに最大のウィークポイントがあるのは信じられない事実で、これがヤマハファンを憤らせる原因だ。重ねて強調しますが、一番オイシイ、一番楽しいエリアが死んでいるのです。つまり、パワーバンドをわざと外すことで、排ガス規制と加速騒音規制の検査値をパスさせている訳なんです。この問題を改善する一番良い方法は、やはりプーリーを交換するのが最適だろう。純正のウェイトローラーを軽いものに変更して、加速する時のエンジン回転数を上げる方法もあるだろうが、この純正プーリーにもデチューンが施されているそうなので、交換してしまった方が良い結果を望める。社外パーツのプーリーを「ハイスピードプーリー」と呼ぶのが一般的ですが、別にハイスピードになる必要はありません。ここで求めるのは、加速フィーリングとその特性にあるのです。社外のプーリーは、色んなメーカーから出ているのは言うまでも無いのですが、いわゆる「ポン付け」で改善できるタイプを選択したい。台湾製で安くて良い物もあるのだろうが、遠心クラッチのスプリングを換えたり、セカンダリーのセンタースプリングを交換するには、専用の工具と知識を必要とする。僕は様々なプーリーを試した訳ではないが、この条件を満たしてくれるプーリーは、老舗とも呼べる領域に達したキタコのパワードライブKIT type Ⅲが良いだろう。

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KITAKO Power Drive Kit Type Ⅲ

 キタコのパワードライブKIT type Ⅲは、ギアレシオを広げたワイドなドライブフェイスやランププレート、ウェイトローラー・スライドピース・モリブデングリスまで付属しているワンセット。その材質・性能・耐久性のいずれも信用できる一品だ。ネットで探せば、送料込みで7000円くらいだろう。このプーリーはヤマハの純正と違い、センターのボスに接している部分にオイルシールが無いタイプで、僕はこれを装着して5000kmほど走行したのですが、ドライブフェイスとスライドピースの偏磨耗も起きていない。耐久性に於いても、純正に引けを取らない性能だろう。覚えておいて欲しいのは、グランドアクシス用のパワードライブKITは純正のウェイトローラーと大きさが違い、ヤマハ汎用型の15×12というサイズを使っていること。

 プーリーを交換した効果は覿面で、その加速フィーリングは2ストロークらしい吹け上がりと伸びを味わうことができるようになった。加速する時のエンジン回転数はノーマルに比べて少し高回転側にシフトされて、音階に例えるなら、純正がドレミファの「ファ」だとすれば、パワードライブKITはソラシドの「ラ」と言った感じだ。回転数なら1500〜2000rpmくらい上昇していると思うけど、タコメーターが無いので正確なことは言えない。プーリーを交換したことで多少燃費が落ちたように感じるが(僕のは約35km/L)、楽しくなった分アクセルを全開にするのが増えたことが影響しているのはデータに加えて欲しい。ちなみに、回転数が上がるのは加速する時だけなので、巡航している時のエンジン回転数はノーマルと殆んど変わらないから、極端に燃費が悪くなることは無いので安心して欲しい。最高速は、+10km/h伸びる程度だが、白いオートバイに乗った人から左側に寄せるよう指示され、青い紙に自分の名前を書かせられる速度に到達する時間は大幅に短縮されるので、そこは充分に気を付けた方が良いだろう。

 さて、プライマリーのプーリーだけをポン付けすれば良いと言っても、それには専用の工具が必要になる。ヤマハ用のプーリーロックレンチは、安いものなら1500円くらいで売っている。

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ヤマハ用プーリーロックレンチ

実際の作業工程も説明したいのだが、ネットで検索すればプロの整備士が教えてくれる場所もあるので省略して、いくつか要点だけ申し上げましょう。ロックレンチは、開いたクランクケースのボルトを1本軽くねじ込んで、それに引っ掛けるようにするとナットが外しやすいです。新しいプーリーを組み付ける場合、本当ならトルクレンチも必要なんだけど、ナットを外した時の感触をなぞれば良いので、経験のある人なら必要無いだろう。大事なのは、必要以上にきつく締めてクランクシャフト側のネジ山をなめないことだ。逆に、締め付けが甘いと走行中にプーリーが分解してしまうので危険だ。プーリーを外す時の注意点は、部品の順番をよく覚えておくこと。特に、ボスの先端にあるワッシャー(モデルによっては無いかもしれない)の紛失には気を付けよう。プーリーを組み込む時は、ウェイトローラーが一番奥に入った状態で押し込み、冷却フィンが付いたドライブフェイスとクローワッシャーをナットで締め込む時は、セカンダリーのドリブンフェイスを強く握って広げ、ベルトを充分にたるませるのが肝心だ。これを怠ると、ナットを充分に締め込むことができずに、組み込んだプーリーが外れる可能性が出てくる。ベルトの遊びを指で確認しながら、何段階かに分けてナットをしっかり締め込んでいけば失敗しないだろう。プーリーを組み終わったら、クランクケースを閉める前に軽く試走すると良いだろう。余談だが、付属のモリブデングリスを使い切る必用は無い。残ったグリスは、次回ウェイトローラーを交換する時や、自分好みのセッティングに変更する時重宝する。モリブデングリスはセンターボスに薄っすらと塗り、プーリーの軸にあたる真鍮の部分には浅い溝があるので、そこはキッチリ埋めておけば良いだろう。ウェイトローラーと、それを収める部分には適度にグリスを塗れば良いんだけど、次回ウェイトローラーを交換する時には、磨耗したローラーのカスで塗ったグリスがカサカサになっているんですよね。

 プーリーを交換して調子が良くなっても、走行距離がかさむと再び加速の谷や再加速の悪さを感じる時があります。エンジンの始動性やスパークプラグの焼け具合に問題が無い場合は、偏磨耗したウェイトローラーがプーリーの動きを鈍らせている可能性がありますのでチェックしてみて下さい。僕の場合、走行距離7500km程度を目安にウェイトローラーを交換するようにしているのですが、普通に使う分には15000kmくらい行けるでしょう。偏磨耗したウェイトローラーの樹脂部分が破れてしまうと、深刻なトラブルの原因になる場合があるので、交換するウェイトローラーはキタコ製のものを使った方が安心でしょう。プーリーを交換する時は、せっかくだからドライブベルトも新品に交換しましょう。オススメはもちろん、ヤマハ純正です。社外製の強化ベルトも数多くありますが、品質やベルトの長さが様々であったりするので、新品の純正を選んだ方が無難です。グリスまみれの汚れた手でプーリーやベルトに触ると、それまでの作業が台無しになるので気を付けましょうね。プーリーやドライブベルトを交換した場合、最低でも2回目の給油までは接点を慣らした方が良いかもしれません。その間、フル加速は避けた方が良いでしょう。酷い場合は、ささくれたベルトの繊維が駆動部に絡み付き、走行不能になってしまうケースも考えられるからです。

 さて、次回のグランドアクシス デチューン対策 Part 2では、キャブレター周辺に関して語ろうと思っていますので、興味のある方は読んでみて下さい。御拝読まことに有難うございます。
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