てんせいじんごっこ.blog

Home > スポンサー広告 > スポンサーサイト 乗り物 > バイク > ヤマハ グランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヤマハ グランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 2

 前回のグランドアクシス フルノーマル デチューン対策 Part 1では『加速の谷』、つまり、排ガス規制に対応した5FA2型以降の再加速の悪さを改善するために、デチューンされたプライマリー側のプーリーをコンプリートキットで改善する方法について話をした。今回は、キャブレター周辺について話していこうと思っているのですが、前回に引き続き、グランドアクシスを改造することなく快適に走らせる方法について語っていきます。加速の谷対策第2弾のキーワードは、『エアスクリュー』です。

g-axis-2.jpg

 「改造することなく」と言いながら、前回は純正のプーリーをキタコのパワードライブKIT type Ⅲに交換しているのだが、これは「改造」ではなく、「改善」の範疇にあると思ってもらいたい。なにせ、5FA2型以降のグランドアクシスは排ガス規制に適応するため、マフラーに触媒を付けたり、キャブレターのメインジェット・プライマリージェットの番号を下げたり、燃焼室の圧縮比を下げて排気ポートまでも絞っているのだ。とは言っても、白い煙を巻き上げながらオイルを飛び散らせないクリーンな2ストロークというのも良いもので、このフルノーマルの良さを活かしつつ、グランドアクシスを快速スクーターに仕上げたい

 グランドアクシスを改造しようとすれば、いくらでも改造できる社外パーツが市場には溢れている。日本のメーカーはおろか、生産工場があった台湾製のものまで輸入されている。改造となれば先ずはマフラー交換が定番だが、ご存じの方も居るように、マフラーだけ交換してもスクーターは速くならない。マフラーを社外品のスポーツタイプに交換した場合、キャブレターのセッティングをマフラーに合うよう変更するのが基本だ。そして、社外品のスポーツマフラーは5FA2型以降の二次触媒に対応していない物が殆んどなので、それらに交換してしまうと白い煙を吐き出すことになる。社外品のスポーツマフラーやチャンバーは排気の抜けが良い物が基本だが、マフラーの排圧が下がると中低速のトルクが不足する。そればかりか、燃調が狂ってエンジンを壊してしまうことになりかねない。燃調を狂わせると言えば、エアクリーナーのフィルター(エレメント)にも同じことが言える。吸気抵抗が少ない社外フィルターを付けると混合気が薄くなり、熱ダレやパワーダウンの原因になってしまうのだ。しかし、社外メーカーが「ノーマルと交換すればパワーアップする」的なキャッチコピーを謳うので、勘違いしたユーザーが後を絶たない。強化クラッチ・強化ベルト・強化スプリングなど、強化する必要の無いノーマルボアのグランドアクシスにそれらの強化パーツを組んでしまうと、駆動系のバランスが崩れて遅くなってしまうどころか、強化された部分の負担が他の部品に悪影響を及ぼし、パーツの寿命を極端に縮ませてしまうだろう。グランドアクシスを改造して楽しんでいる人達のブログなどを覗くと、「A社のウェイトローラーは長持ちしない」とか、「B社の強化ベルトは寿命が短い」と言った内容を目にするが、これらはバランスを崩した駆動系のチューニング(と言うより壊しているだけなんだけど)から受けた負担が現れている証拠なのだ。厳密なことを言えば、僕がオススメするキタコのパワードライブKIT type Ⅲも、それに合った特性のトルクカムと一緒に換えた方がより一層良いだろう。しかし、キタコのプーリーはプライマリー側だけ交換しても良い結果が出るように設計されていると思う。キタコ製のトルクカムは、Aタイプ・Bタイプ・Cタイプと三種類の角度を持った溝があり、街乗りに最適とされたAタイプの溝がノーマルボアに合うように設計されている筈だ。僕は今乗っているグランドアクシスのトルクカムが傷んで来た頃に、それを試してみようと考えている。そして、この「傷んだ時・壊れた時」こそが、これから話す大事な要点になる。

 グランドアクシスは絶版車なので、これから入手する人は中古を購入することになるだろう。中古を購入するのであれば言うまでもなく、程度の良い物を買った方が良いに決まっている。マフラーが社外のスポーツタイプに交換されていたりするものは、後になって高い買い物をした結果に繋がることが多いので避けた方が賢明だろう。そういった類の車両は、前のオーナーが弄り倒して調子を悪くし、挙句の果てに見捨てられた可哀想な物が少なくない。中古を買うなら、きちんとメンテナンスされた物を求めた方が良い。誰もが知る当たり前のようなことを言うようだが、滅多に故障すること無く便利に使える国産スクーターに、充分なメンテナンスを施すユーザーは非常に少ないと考えた方が正解だろう。それは、これから中古を購入する人に限らず、グランドアクシスを既に所有している人にも言える。自分好みに改造するのは自由だが、充分なメンテナンスも満足にできない人は、改造なんかしない方が良い。と言うのも、グランドアクシスに感じる「加速の谷」や「再加速の悪さ」の原因は、吸気系のメンテナンス不足が原因であることが多いのだ。そう言われて、いきなりキャブレターを外してはいけない。先ずやるべきことは、エアクリーナーの清掃だ。基本中の基本とも言えることだが、その基本を我々素人は疎かにしがちなのである。エアクリーナーのメンテナンスならフィルターの清掃や交換が第一と考えるが、その前に注意して欲しいのがフィルターが収まっているボックスのオイルドレーンです。

axis_air_box.jpg

 ネットに丁度いい画像が転がっていたので拝借しましたが、これはエアクリーナーのボックスを裏から見たところ。矢印で指した場所にあるのがオイルドレーンです。排ガスをエアクリーナーに戻して再燃焼させる時に、結露したオイルがここに溜まるようになっています。この出口が塞がれたホースは、すぐに汚れて黒くなってしまうので、ちょっと見ただけではオイルが溜まっているのか確認できませんが、10,000kmくらい放っておくと、かなりの量のオイルが溜まってしまうので注意して下さい。エアクリーナーを清掃しても調子が良くならない場合、次に考えるべきことはプラグ交換でしょう。純正のスパークプラグは、普通に乗っていれば20,000kmくらいは平気です。ですが、その性能は5,000kmくらい使った頃から劣化するものと考えて構いません。イリジウムなどの高価なプラグを長期間使用するよりも、標準的なプラグをまめに交換する方が良いと僕は考えます。また、プラグの接点が汚れていたり、プラグ自体が緩んでいる場合もあります。そのような症状に気付かず、安易にキャブレターのオーバーホールをするのは、頭でっかちになっている証拠です。そして、グランドアクシスのようなキャブレターで混合気を作っているスクーター全般に言えるのが、オートチョークの故障です。ヤマハのオートチョークは、キャブレターの上部に付いた黒いシリンダー内にある油分に熱を加え、熱膨張した油分が専用のニードルを押すことで穴を閉ざす仕組みになっています。始動性が悪かったり混合気が濃い場合は、オートチョークが外れていたり、壊れてしまっている場合があるので点検して下さい。それと、古くなったバッテリーも始動性を悪くします。今のスクーターはCDI点火なので、バッテリーが弱っていてもエンジンは掛かりますが、オートチョークは電磁コイルで熱を加える仕組みになっています。ですから、電圧が足りないと、オートチョークがまともに機能しなくなってしまうんですね。

 エアクリーナー・スパークプラグ・オートチョーク・バッテリーなどを点検・清掃・交換しても症状が改善されなかったら、キャブレターのオーバーホールに踏み込んで良いでしょう。半年や一年間スクーターを放置していたら、腐ったガソリンが悪さをしていることでしょう。ですが、その前にもうひとつ確認して欲しい場所が有ります。それは、キャブレターのエアスクリューです。5FA2のキャブレターは、メインジェット・パイロットジェット共に、かなり薄めの設定になっています。僕のグランドアクシスは新車で購入したのですが、混合気が濃くなる真夏でも、スパークプラグが黒く被ったことが有りません。個体差も有るのでしょうが、仮にもし、フルノーマルで良く整備されたグランドアクシスのスパークプラグが真夏でも真っ白だったら、このエアスクリューを疑ってみて下さい。グランドアクシスのキャブレターのエアスクリューは、もの凄く分かりにくい所に隠れていますので説明しましょう。シートの下にある点検口を開けると、オイルタンクの上にキャブレターが見える筈です。

5FA2air-s.jpg
※ エアスクリューの調整は必ずエンジンが充分温まった状態で行なって下さい


 これまた拝借した画像で申し訳ないのですが、矢印の先にある黒い小さなゴムのキャップを外すと、その中にエアスクリューの小さなネジが隠れています。ゴムのキャップは押し込んであるだけなので、千枚通しなどの先端が鋭利な物を引っ掛けるか挿し込めば引き抜けます。先端が傷んでいないサイズの合ったプラスドライバーを慎重に差し込み、ネジの頭とドライバーが噛み合ったら、時計回りに1/4(90度)回します。エアスクリューは時計回りでスロー側の混合気が濃くなり、逆に回すと薄くなる仕組みになっています。非常に繊細な部分なので、正確に作業して下さい。時計回りに1/4回したら、アイドリングが少しだけ高くなる筈です。その時は、エアスクリューの左斜め上に見えるネジを時計逆回りに少しだけ捻って調節します。この状態で5〜10分くらい走行して様子を見て下さい。たったこれだけの作業で、アクセルのピックアップが良くなる筈です。ここでプラグを点検して、まだ行けるようだったら更に1/4捻ってテストして下さい。エアスクリューを乱暴に締め付けると、キャブレター内部の繊細な部品を傷付けてしまうので、くれぐれも慎重に作業しましょうね。

 エアスクリューを調節してスロー側の混合比が適切になったグランドアクシスは、低速から中速に至るスロットルの反応がすこぶる良くなり、加速の谷や再加速の悪さが劇的に改善します。グランドアクシスの欠点である加速の谷・再加速の悪さを改善したいのであれば、エアスクリューの調節は不可欠なのですが、そのことを紹介しているブログは皆無し等しく、改造・セッティング地獄に誘う情報が蔓延しているのを心苦しく思っています。スクーターを調子良く走らせる基本は、メンテナンスにあることを再認識して下さいね
関連記事

Comments

post
2013-11-17 03:13 
ターザン No.17
そろそろ駆動系のメンテ時期かな・・・と思いつつ参考になるものはないかと探してたところ!ここにたどり着きました。私の考えていた方向性と同じでしかもかなり詳しく紹介されていて非常に興味深く読ませてもらいました。(先日、キタコのドライブキットを取り付けし只今ならし中デス。確かに加速の谷はなくなりますね。)また進展ありましたら公開してもらえるとうれしいです。
2015-11-15 20:55  ありがとうございます
袋小路ロイ左衛門 No.61
はじめまして。

ホンダ系しかいじった事がなく、グランドアクシスの
レストアに苦労しておりました。

アイドリングはするものの、スロットルを捻ると
エンストという状態で困っておりました。
エアスクリューが見つからず、調べていたところ
こちらのサイトを参考に作業したところ
解決に至りました。

まさかキャップをしてあるとは思いませんでした。

ありがとうございました。
Comment form

Trackback

Trackback URL
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。