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ワサビを小皿で溶くのはアリ? ナシ? の勘違い

【日本食のマナー】ワサビを溶くのはアリなのか?ナシなのか?

お刺身を食べる時にワサビをどのようにして使いますか? 醤油の入った小皿にワサビを入れて溶くのが基本的にマナー違反とされていることをご存じの方も多いと思います。では、なぜダメなのでしょうか??

- 記事全文は以下リンク先へ -
女子SPA http://joshi-spa.jp/85826
ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/1211

無断で写真等を転載している事に関しては御容赦願いたい


 この手の記事を見掛ける度に、ゲンナリとした気分にさせられるが、此度の記事に関してはツッコミどころ満載なので、小姑の如くイチャモンをつけることにした。元の記事は、『ぐるなび』の情報コンテンツに掲載された、マナーに関する特集記事。それが様々な媒体によって拡散されている。これを読んで、「ワサビはお醤油に溶いちゃダメなんですよぉ~」などと小娘が言おうものなら、「黙れクソガキ!」と一喝してやりたいところだが、そんなことをしたら僕の人格が問われてしまう。なので、このブログにチマチマと小言を並べることとしよう。以下、本文を引用しながら苦言を呈する次第である。

「醤油の入った小皿にワサビを入れて溶くのが基本的にマナー違反」

 本山葵ならねっ!

 例えば、それが純度100%の本山葵であれば、醤油に溶くなど言語道断である。そんなことをしたら、ほのかな甘みを伴う本山葵の風味が台無しだ。これはマナー云々以前に勿体ないとしか言い様がない。しかし、それが粉ワサビやらチューブに入った練ワサビなら話は別である。それらは西洋ワサビを主原料とした偽物であって、基本的に醤油に溶くことを前提に作られているのが大半を占めている。であるからして、ワサビを醤油に溶いてはならないと称しながら、練り上げた安物の粉ワサビをチョイチョイと刺身に乗せて食ってる奴が居たとしたなら、心の中でバカにしても構わないっすよ。

 しかし、仮に上司が接待の場でワサビを醤油に溶いてしまったら、「部長それマナー違反っすよ」などと申しては出世に響きます。逆に、飲み会の場で女子社員が醤油にワサビを溶いてしまったなら、「〇〇ちゃん、それはマナー違反なんだよ」なんて忠告すれば、後々セクハラで訴えられることになりかねません。堪えましょう。

「ワサビを溶くのがNGな理由は茶道にあり?!」

 関係ねぇよ!

 筆者は、「日本料理のマナーと茶道は切っても切れない関係」と題して記事を綴っているが、この辺りがこじつけのような気がしてならない。そもそも、この記事はマナーに関する内容であるが故に、茶道の話を切り出して説得力を持たせようと考えたのかも知れないが、これを読んだケイコさんやハナコさんが、こぴっと頑張ってしまうのが心配だ。筆者は、和食のマナーの原型が茶道に由来するものと言った趣旨で、以下のような説明を述べている。


なぜワサビを小皿に溶いてはいけないの?

なぜ茶道の世界ではワサビを小皿に溶くとマナー違反になるのでしょうか。見た目の美しさが損なわれてしまうことのほかに、理由としては全部同じ味になってしまい、色々な薬味を楽しむことが出来ないからです。ここにも茶道由来の「おもてなしの心」「お互いを尊重し合う心」があって、作り上げられた空間(お皿の中も含めて)を出来るだけ汚してはいけない、という気持ちが込められているそうです。


 いやいや、ちょっと待てって。何故そのような訳の分からんウンチクを垂れるのだ。こいつは鼻持ちならないので、僕がウンチをプリプリ垂れてやろうじゃないか。

 昨今、世界遺産に登録された日本料理であるが、この日本料理は何たるかが問われている。いわゆる「かいせきりょうり」と云うものは、2種類あるからだ。殿様が客人をもてなす料理に、本膳と云うものがある。この本膳は、食べ切れない程の量がゴッチャリと出て来るのだが、元来これは食べ切る料理ではない。この本膳を簡素化したものが『会席料理』である。筆者が語る「中には食事が登場するタイプ」の茶道の話は、禅宗の坊さんが食っていた『一汁一菜』を由来とする『一汁三菜』の茶懐石。つまり、『懐石料理』です。この「懐石」と言う名は、禅宗の坊さんが空腹感を癒す為に、温めた石を懐へ忍ばせたのが由縁だとされている。故に、正式な懐石料理は、お腹いっぱい食べる程の量は供されないのが普通である。

 さて、筆者の「ワサビを醤油に溶くのはマナー違反」とするのが、後者の茶懐石を指しているのは言うまでもないのだが、僕が何故それを「こじつけ」と否定するのかには、ちゃんとした理由がある。

 先ず第一に、筆者は「見た目の美しさが損なわれてしまうことのほかに、理由としては全部同じ味になってしまい、色々な薬味を楽しむことが出来ないからです」と述べているが、茶懐石に於いて色々な薬味で食する量の刺身など出て来る訳がない。

 そして第二に、椅子とテーブルではなく、畳の上に座して食する茶懐石ならば、平膳を用いて料理が出される訳である。そこで考えてみて欲しい。お膳と共に出された刺身を、貴方はどのようにして頂きますか? 前もって言っておきますが、醤油が入った共猪口を左手に持つのはマナー違反です。しかし、お膳の上の共猪口からでは、距離があるので醤油が垂れます。お上品ぶった御婦人であれば、左手のひらを受け皿にして食べようとするでしょうが、これもマナー違反です。当然ですが、お膳の上に身を乗り出して、口から迎えに行ってはいけません。分かりますか? つまり、お膳で食する茶懐石の料理に醤油をつけて食べる刺身を出すのは、お客様に対して不親切なんですよ。とは言え、お椀の蓋を皿代わり使うのはアリなんですけどね。

 そもそも、懐石の向付は一菜目であるからして、本格的な茶懐石であれば長い時間を要する故、刺身などの生ものを用意するのは適さない。仮に刺身を出すのであれば、漬にするか昆布絞めにした白身魚が適切だろう。お分かり頂けたであろうか。ワサビと醤油のマナーに関して茶懐石の話を引き合いに出すのが、いかに不適切な表現なのかを。

 さてさて、この記事の続きには、大変面白い料理が登場する。それがコレ↓

ババーン!
20140226212034.jpg
こんなパターンは見たことない!!

 なんすかコレ? カツオ? マグロ? ポン酢と辛子で食べんの? 旨いのかコレ……。ワサビが採れない伊豆諸島には、辛子で食べる島寿司ってのがあるのは知ってますけど、こんな料理は見たことねーよ。しかも、大葉の上に切り身がふたつ。それを奥にあるたっぷりのポン酢で頂くの? ちんけな食いもんだなおい。ぐるなびなんだからさぁ、もちっとマシな料理、準備出来んかったのかよ。

 この変な料理の写真が添えられた部分には、

「ワサビはそもそも、全部のお刺身につける必要はなく、種類によってはポン酢だけで召し上がれ、と言われる場合もありますし、辛子がついて出てくるパターンもあります」

と書いてある。  ……はい?

 いや、あのね、そーゆーことじゃなくてさ、大体ね、「種類によってはポン酢だけで召し上がれ、と言われる場合もありますし」ってのが変でしょ。そんなんだったら、もう違う料理なんだから、ワサビも醤油も関係ないじゃない。

 例えば、アジやカツオのような青魚であれば、おろし生姜や針生姜と一緒に食べるのが一般的だ。その手のものが、マグロやヒラメなどと一緒に一台の大皿に盛られていたのであれば、ワサビは醤油に溶かない方がいい。でもそれはマナー云々以前の問題で、刺し身を美味しく食べる為の常識みたいなものである。筆者は素直にそう書けば良さそうなものだが、何故この珍妙な料理を例題に用いたのだろうか。謎は深まるばかりである。

 そればかりか、この記事を転載した女子SPAに於いては、余計な写真まで載せてある。

201357139095.jpg

 ほらやった! やりやがったよ!!

 筆者が敢えて刺し身に限定しているのに、寿司を出すんじゃねーってんだよこのタコ助が。しかも、なんで寿司の横にワサビが盛ってあるんだよ。これどう見ても「ハウスの本わさび」だし。上に乗っかってるのはミツバなの? パクチーじゃないよね? もう訳分かんねーよ。そして中トロ。

 お願いですから、和食のマナーに寿司(江戸前寿司)は出さないで下さいな。握り寿司なんてもんは、屋台の前で立ち食いする日本のファストフードなんですから、ハンバーガーの食べ方にフランス料理のマナーを取り入れるようなものでしょうに。

 ともかく、「和食のマナー」なんて変な日本語を使っているから間違いが起こるのである。マナー・ルール・モラルなんて表現ではなく、礼儀・作法・道徳といった正しい日本語で考えていれば、こんなことにはならない筈だ。僕はこの「マナー」と言う言葉の響きがいけ好かない。成人式を迎えても、「ママー」「パパー」と言っている頭の悪そうな女子大生を連想させる。どうせ就活の面接官には、猫を被って「私の母は」「私の父が」と言うのでしょ。だったら最初から「お父さん」「お母さん」と呼びなさい。日本人なんだから。
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