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日本のマリファナマーチが逆効果な件について

 2014年5月25日、今年も渋谷でマリファナマーチが開催された。今回は主に白濱隆君が先頭に立ち、大麻に関する負のイメージを拭い去ろうと声高らかに街頭を行進したが、ラスタカラーにサウンドシステムといったスタイルは相変わらず、大麻に対して懐疑的な人達を説得出来る状態には至れなかったと感じる。

marijuana_march_japan_2013.jpg

 前回のマリファナマーチまでは「ブンチャカビヨヨョ~ン」と鳴り響くDUB系のサウンドに合わせ、怒号に近い声で大麻解放を訴えるやり方が不快に感じられたのだが、今回は幾らか改善された様に見える。けれども、相も変わらず身窄らしい恰好の輩がダラダラヘラヘラと行進する様は、偏見を持つ人々に対しては異様に映っただろう。爽やかな5月の空の下、医療大麻・産業大麻の有益性を多くの人に知って貰う為には、ルイ・アームストロングの"What a Wonderful World"を流した方が効果的だと思う。

 大麻が医療の分野に於いて、抗がん剤による苦痛を和らげたり、脳性麻痺の子供を救ったり、うつ病による自殺者を減らし、リウマチに苦しむオバチャンを助ける事が出来たりと様々な病状での薬効が確認されているのは言うまでも無い。産業大麻に於いては、軽油やプラスチックの代替品としてだけでなく、森林伐採による環境破壊を防げるなど良い事尽くめである。人類にとってこれ程までに有益な大麻を、アメリカに押し付けられた古びた大麻取締法で規制し続けるのは理不尽ってもんだ。しかも、そのアメリカ自体が大きく変わろうとしているのであれば、日本国政府も考え直す必要がある。
参考資料:医療大麻 Wikipedia

 だがしかし、「ダメ。ゼッタイ。」の薬物乱用防止キャンペーンによって刷り込まれた大麻に関する負のイメージは、覚醒剤などの危険なドラッグと同様に「一度手を出してしまったら二度と社会復帰出来ない」といった印象を煽り立て、必要以上の猜疑心を産んでいる。この状態こそが、聞く耳を持たない者を正義に位置づけ、異議を唱える者を糾弾する構造を作ってしまっている。芸能人が大麻で逮捕されれば週刊誌やワイドショーが大喜びで騒ぎ出し、正確な知識の無い人達が過剰反応してしまう。酒を飲み過ぎた草彅君が公園で全裸になってしまった時の過剰報道は、日本人の精神が異常とも思える醜態だった筈だ。彼は薬物など全く摂取していなかったにも拘わらず、芸能人を叩きたいと云う精神が、高い処に居る人物が地に堕ちる姿を見たいと云う侮蔑が現実を上回ってしまった。地動説を唱えたガリレオの受難は、この現代にも存続している。今となっては大麻を危険薬物と認定し、それに対する異議を頑として受け入れない社会そのものが害悪だとも言えるだろう。薬物に手を染めてしまった人を社会から追放しようとする構造にも問題はあるが、大麻に関する偏見を変えようとしない日本人は、いづれ世界の常識から取り残されるのは火を見るよりも明らかだろう。
参考資料:公益財団法人 麻薬・覚醒剤乱用防止センター 薬物解説

 さて、青く澄んだダメゼッタイ君が流布したプロパガンダに対抗する為には、どの様な方策が有効だろうか。民族精神学博士である中山康直氏の主張は、常人には理解し難い次元にまで飛んで行ってしまうし、窪塚洋介君は実際に飛んでしまったし、大麻草検証委員会代表の森山繁成氏の論調は時として攻撃的過ぎる。大麻報道センター主宰者の白坂和彦氏も迫害を受けている。武田邦彦教授は異端と位置づけられてしまっている。困ったな。国会では、やっとこさ鷲尾英一郎議員が大麻に関する認識と法整備を訴えたが、彼は民主党である。利益と利権に目覚めない限り、与党と役人の心を動かす事は難しそうだ。

 日本では皇室や神道など、歴史的・文化的・宗教的な意味に於いて大麻が密接な関係にあったのは広く知られている。と言うよりも、戦前の日本を知る年寄りからすれば、それらは常識である。赤子の産着には麻が用いられ、すくすくと真っ直ぐ成長するよう願いを込めた。種子は食用や漢方薬として使われ、麻の葉はお浸しにして食されていた。しかし、喫煙の習慣は「木こりの一服」や「護摩炊き」と云った特殊な例しか伝えられていない。つまり、嗜好品としての大麻喫煙と日本の伝統文化を直結させるのは少々無理があると思うのだが、マリファナマーチに参加している人々の中には、日本人としてのアイデンティティーや大麻に関する正当性に於いて、それらを盾にしようとする人がいる。僕としては、そこに矛盾を感じてしまう。

marijuana_march_japan_2014.jpg

 例えば、この様な出で立ちの医師が医療大麻を推奨しても、それはコントでしか成立しない。ラスタカラーにドレッドヘアで産業大麻をプレゼンしても、頭の固いビジネスマンの同意は得られないだろう。ましてや、ラスタファリズムは僕達には全く関係無い異国の思想だ。これが彼等のライフスタイルだとしても、自己主張と社会活動は別問題である。自分の意見を主張する事と、相手の理解を得る方法は同義では無い。彼等は、そこを分かっていないと思うのだ。これでは正に「御笑い種」である。

 当然、彼等がイイ奴なのは容易に想像出来る。しかし、日本の大麻取締法を本気で変えたいと願うなら、海外で行われているマリファナマーチを模倣するのでは無く、日本独自のスタイルで活動してみてはどうだろうか。所詮人は外見でしか他人を判断出来ない。ならば、パリッとしたスーツに身を包み、胸を張って凛とした姿勢で歩いてみたらどうだろう。そうすれば、色んな事が変わって来る筈だ。革命を起こす為にボブ・マーレィの真似をしても無駄な事。今のままのスタイルでマリファナマーチを続けても、日本では逆効果だと僕は思う。欧米と日本では、文化的な背景も生活習慣も全く違うのだから。

 恐らくこの先、日本に滞在している外国人が日本国内で医療大麻を処方出来ないのは人権侵害だと問題提起したり、大麻産業が確立したアメリカからの外圧が掛かれば、日本の大麻取締法なんて、いとも簡単に覆されるであろう。日本の政治なんて、その程度である。その時になって「我々の活動が実を結んだ」なんて勘違いは起こさないで欲しい。今迄通りのやり方では、何万人もの参加者を集めるのは到底無理な話だ。「道化師のパレードなんか見たくない!」と、敢えて辛辣に批判させてくれ。何度でも言う。日本のマリファナマーチは逆効果だ。
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Comments

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2014-07-18 11:47 
No.39
僕も同意見です。
どう考えても逆効果である今のマリファナマーチに僕は参加する気になれません。
皆スーツを着てきちんとやるべきだと思います。
今じゃあただの遊びにしか見えません。
注目を浴びたいのなら、皆で同じ「グリーンカラー」のシャツを着るとか、タイコたたき等のパフォーマンスの方が効果的でしょう。
その方が人も集まるでしょう。
日本で大麻合法化を支持する者はこの程度ではありませんので、主催にこの記事は読んでほしいです。
2014-07-18 13:41  Re: タイトルなし
Stormsurfrider No.40
コメント有り難う御座います

実際のところ主催者側は、僕が指摘している様な事は既に理解していると思いますよ。ただ、いきなり厳しく縛り付けて方向転換すると参加者が減ってしまうので、徐々に調整せざるを得ないのが現状だと思います。

ジェンベやリピーターをポコポコ叩くパフォーマンスは微妙かな…。レゲエブームやロハスなナチュラリスト・エコロジストってのは、ある程度定着はしたものの、所詮は若者文化、サブカルチャーですからね。Rave感は払拭する様にしないと、誤解を招くでしょうね。

どんな人が見ても、みんなが幸せな気持ちになれる様なパフォーマンス、と言うよりも、心から出る自然な行動があれば、日本のマリファナマーチは意図せず自ずと変わって行くと僕は思います。例えば、ブラジルのワールドカップで日本人サポーターがゴミを片付けて、世界中から称賛されたじゃないですか。あんな気持ちが、大切なんだと思うんですよね。
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